施設名 府中市立心身障害者福祉センターきずな 所在地 開館日・開館時間 問合わせ先 |
Q「いろいろな事業をなさっているようですが、それぞれの事業について教えて下さい」
A「「地域生活支援センター み~な」では、障害のある方が地域で生活するなかでの困りごとなど、様々な相談を受けています。障害を持つ方による「当事者相談(ピアカウンセリング)」などもあり、同じ悩みや想いを持つ方同士で話し合うことで共感が生まれたり、経験に基づいたアドバイスができるなどの利点があります。
府中市独自の事業として「緊急一時入所(登録制)」もおこなっていて、介護されている方のご事情で介護が難しいなどの場合に、一時的に宿泊や日帰りで施設を利用できます。
「機能訓練事業」では、病気や事故などで障害をもった方が社会に復帰し地域で生活していくため、身体の機能回復を目指し理学療法士や作業療法士などの支援のもと、リハビリをおこなっています。64歳までの方を対象にしていますが、30~50代の方が多いですね。期間を定めて個別のプランをつくるのですが、皆さん目的を持ってリハビリに励んでいますね。
「作業・生活実習訓練事業(生活介護事業)」では、知的障害の方など生活介護の支給を受けた方たちが「作業部門」と「生活実習部門」に分かれて、それぞれの課題に取り組んでいます。18歳~69歳までの方が通っていて、介護福祉士などが援助しています。生活のリズムを身につけるためにも、継続して通って頂くことが大事なのですが、仲間がいることで安心感があるようですね。
「子ども発達支援センターあゆの子」では、発達の遅れや偏りのあるお子さんの発達相談や早期療育をおこなっています。外来相談や通園での療育部門があり、外来相談では心理士などが保護者の方の悩みや不安などをお聞きし、必要に応じて発達検査などをおこないます。保護者を対象にした勉強会を開催したり、親子グループ活動など親子支援に力を入れています。通園は知的にもしくは発達に障害のあるお子さんを中心に、食事や着替え・トイレなどが自分でできるように援助し、友達やまわりの人と関わる力を育てています」
Q「開館当初から、こんなにたくさんの事業をされていたのですか」
A「いえいえ、当初は機能訓練と作業生活訓練、それと児童発達支援事業の通園部門ですね。
市からの要請もあり、その時々の社会状況に応じた事業を増やしていきました」
Q「お仕事をされていてやりがいを感じるのは、どんなときですか」
A「利用者の方やご家族の方、私たち職員が「あぁ、これでよかったんだね」と思える、やってきたことが報われたと感じる瞬間ですね。それぞれの課題に取り組む利用者さんの頑張ってきた過程をみているので、みんなの努力が実を結んだときは本当に嬉しいですね。
いろいろなことを少しづつ身につけていくためには、時間が大切なんです。そのためにも、一日の一瞬一瞬を大事に、小さなことを積み重ねて信頼関係を築いていき、利用者さんと共に成長していけたらと思います」
記者のひとこと
知的障害の方の作業・生活実習訓練室を見学させて頂いたのですが、利用者の方が作った作品を嬉しそうに見せてくれたことや、スタッフさんの笑顔が印象的でした。
取材した日は焼き芋パーティーが予定されていたため、スタッフさんが焼き芋の準備をされていて、お土産に一つ頂きました。季節ごとの行事やイベントなどを大事にしているそうです。
利用者さんの作品が館内のあちこちに貼られていたり、事業紹介のパネルが掲示されていたりと、親しみやすい雰囲気でした。
そして、施設長の岩村さんの最後の言葉が一番、心に残りました。
・当事者相談(ピアカウンセリング) 月1回開催
・障害者(児)の装具・福祉機器・住宅改善相談 月2回開催
その他、「福祉センターまつり」など、地域交流イベントを開催しています。
※イベント情報の詳細は、お問い合わせ下さい
問合わせ先
府中市立心身障害者福祉センターきずな
TEL:042-360-1313
FAX:042-368-6127
HP:http://www.f-sinsyo.jp