今回ご紹介するのは、西府駅から徒歩約12分のところにオープンした『西府こどもの家』。全国で福祉サービス事業を展開する「アビリティーズ・グループ」が新しく始めた民間学童保育サービスです。2017年5月にオープンしたばかりという同施設におじゃましました♪
「こんにちは!お待ちしておりました」と元気に出迎えてくれたのは、施設長のやまだ千恵子先生。さっそく施設内をご案内して頂きました。
扉を開けると受付とロッカーがあり、その奥には広々とした空間が広がっていて、真ん中にはキッチンが!
IHクッキングヒーター付きキッチンの上には、ご近所の農家さんから頂いたというじゃがいもとたまねぎ、昆布や鰹節などが並んでいます。「これでお出汁をとるんです」とやまだ先生。ここで学校から帰宅した子どもたちは、協力しながらおやつや夕食を作ります。包丁などの調理器具は子どもサイズの本物を使い、お皿やコップなども陶器製。「危険」とされる物でも「注意深く適切に使うこと」の大切さを学ばせるため、本物を使用しているそう。
同施設では、子どもの「自主性」を尊重する「モンテッソーリ教育」を軸に「共に生活する中で自立に必要な力を身につける」をモットーにしています。生活する中で料理、洗濯、裁縫などの家事や、遊びを通じて人との関わり方を学びます。
子どもたち一人一人の学びや育ちを大切にしたい、と定員は15人とし、しっかりと目が届くように気を配っています。小学生から中学生まで受け入れていて、月~土曜日の21:00まで開所しているため、働くママにとっても心強い存在です。また、送迎もおこなう予定だそう(詳しくはご相談下さい)。
年季の入った洗濯板は、やまだ先生が以前、働いていた施設で使っていたものだそう。アイロン台やいつでも手紙が書けるようにお手紙セットも。
手や指先を使う「昔遊び」を大事にしていて、お手玉は隣のグループホームで暮らすお年寄りが作ってくれたものだそう。
「モンテッソーリ教育」で使われている「教具」。パズルのような感覚で子どもたちは遊びながら、形の概念を学びます。
ずらりと並んだキューピーさんは「マタニティーサロン」で使用しているもので、新生児から生後10ヶ月までの赤ちゃんの大きさを表しているのだそう。母子の絆を深める「母と子のサロン」など、ママ・パパを応援する会を定期的に開催しています。
「おやつも夕飯の献立も子どもたちが自由に決めます。ルール?特にないですね。毎日、カレーだったらさすがに飽きるでしょ。自分たちで工夫して考えることが大事。私たち大人はそれをサポートするだけ」と、やまだ先生。
世田谷で「モンテッソーリこどもの家」を運営し、長年、子どもたちと関わってきたやまだ先生。「成長を見届けたい」と、子どもたちとは卒業後も連絡を取り合い、先生と生徒ではなく一人の人間としてつきあっているそうです。
今後は地域の方たちにもいらして頂き、地域コミュニティーも大事にしていきたい、と語るやまだ先生。子どもたちの豊かな人間性と自立心を育む同施設へ、お気軽に見学にいらして下さいね。
西府こどもの家
080-3474-5657
府中市西府町3-32-8 (地図)
7:00~21:00
定休日 日・祝
駐車場あり
HP: https://www.abilities.jp/kaigo_iryou_fukushi_service/child-service
※記事は2017年8月時点のものです。